大東文化大学 文学部准教授の 山口 謠司先生による、
『知っておきたいことばの使い方 ~めざせ大人の語彙力~』というテーマでのお話でした。
普段、なにげなく使っている ことば の奥深さに気づき、参加者の皆さんからは
何度も「へぇぇ!」という感嘆の声が上がっていました!
とても話し上手な 山口先生の講演、少しだけ内容をご紹介します ♪
✿ 藤原 不比等 を例に、時代によって読み方(発声)は変化しているというお話。
現在では「ふじわらの ふひと」という音で読みますが、飛鳥~奈良時代(700年頃)の
発音では「ぷぢぃぱらの ぷぴちょ」という、今の私たちには意外すぎる発音だったそうです!
今でも、地域によってイントネーションの違いなどがありますね。
✿ 音読(声を出す)ことの大切さ。
話すこと、声を出すことで喉が動き、あごも動かすことで噛む力が鍛えられ、
しっかりと食事もできる → 元気になる! ということで、全員で舌の体操をしてから
実際に文章を音読しました。
✿ 『ごんぎつね』を例に、原文と編集についてのお話
作品によっては、後の編集によってかなり内容が変わっているものがあります。
原文を楽しむことはもちろん、時代の影響などで変化していく部分もあること、
また、今この時も、漢字の読み方や ことばの意味さえも変化していること。
それを間違いとするのではなく、おもしろく受け止めていくのも、大人としての
楽しみかたになります。
「ことば」の世界の面白さに、質疑応答も熱心でした!
最後には、ちょうどお誕生日を迎えられた 山口先生にお花をお贈りして、
お祝いさせていただきました♬
小茂根図書館をはじめ、板橋区立図書館では 山口先生の著作も多く所蔵しています。
たいへん面白く、そして興味深い内容ですので、ぜひご覧ください!